やれんのか!2016 大会総括
昨年末のやれんのか!2016の興奮が今尚続く今日この頃であります。
遅くなりましたが、昨年末にラストを飾ったPFC番外編、やれんのか!2016の大会総括を述べたい思います。
フライ級王座決定トーナメント決勝戦をメインとした今大会、更にはウェルター級トーナメント開幕戦に現ライト級王者新名がまさかの名乗りを上げ、バンタム級王者ジミー西は遠藤とのノンタイトルながらAPルールを受託。
ライト級、バンタム級両王者が年末ラストマッチに花を添える豪華なイベントと成った。
今大会の第一部では年末番外編やれんのか!特別企画として禅道会北海道、Team ff、パワーオブドリーム3チームによる巴戦形式によるAルールの団体対抗戦も行われた。団体戦と言えばやれんのか!2013でPODvsBIFの5vs5の対抗戦を思い起こされる。あの時以来の実に3年ぶりの団体戦である。
3チームのため当日抽選による対戦カード決定、そして勝ち抜き戦の過酷な巴戦であった。各チーム比較的総合初心者、ルーキーを起用してチームを編成しており、Aルールでの総合ルールでの試合を行った。先鋒、中堅、大将をその時々に決めるゲーム性も相まって第一部オープニングから白熱した試合の数々、丁度いい対戦相手、経験値が上がり、MMA初心者にとって大変有意義な時間となったのでは無いだろうか。何よりチームワーク絆を深める良い機会となったのでは無いだろうか。
今大会も第一部から客入りが良かった。初のXmas開催で客入りが心配であったが、そんなものお構いなしのPFCの熱気、改めて一年の集大成のイベントを通じて、自力が付いて来たんだなぁと第一部オープニングマッチから痛感。
試合は、禅道会北海道が大将山本祐希を携えて、他の空手経験のみの二人を引っ張り、見事勝利に導いた禅道会北海道が優勝。これまでのPFC経験が生きた見事な大将戦であった。団体戦のMVPは間違いなく彼であろう。
やれんのか!2016オープニングの団体戦以外で第一部はシングル戦4試合、第二部は10試合を行ったのだが、もう第一部のオープニングから会場はヒートアップである。
そのままの流れで第一部第一試合からメイン、第二部へと大変良い流れが出来た。第二部の開始早々にはもう会場は超満員状態、冬だよな?Xmasだよな?一瞬ここは真夏のエアコン無し会場か?と思えるくらいの熱気であった。
第七試合に登場したバンタム級初代王者ジミー西、バンタム級フルラウンドを闘いぬいて見事王者と成ったジミー西の宿敵遠藤来生からのAPルールによる挑戦を受ける形と成った。ノンタイトルながら、年末の番外編に特別感を与えてくれた試合となった。
結果は、まさかの2R遠藤KO、リベンジ成功に終わった。このままでは終われない王者ジミー、これで最初の防衛戦の相手が決まった。そこで借りを返す。そして、もう一人、ジミー西同様D-Spiral&GRACHAN北海道大会で命運を分けたライト級王者新名もまさかのウェルター級トーナメント参戦を表明。
先にも言ったが、メインにフライ級決勝が控えていると云うのに、セミと第八試合のウェルター級トーナメント、そして第七試合は年末らしく、そして新年度2017年度占う意味でもなんとも豪華なマッチメイクとなった。
そして、ウェルター級トーナメントでは一回戦からGRACHANで激突した二人が早速ぶつかり、ウェルター級優勝候補の現ランキング1位POD渡辺トシキにリベンジ成功を果たす。これにより、新名は試合前の当初話していたコナーマクレガーばりの同時二階級制覇への道が開かれた!!
決勝戦はもう一方のブロックで勝ち上がったBIFのKENTAとなるが、互いのスケジュールの都合上、この試合は7月9日のPFC.17で行います。
今大会は注目の中学二年生西川大和と高校一年生山本空良も共にAPルールで大人に勝利。超スーパー中学生と高校生も活躍するのがPFCの特色でもあります。また、二人はランキングにも入っており、この先が大いに期待されるファイターです。話題に事欠かないPFC、年末最終戦やれんのか!2016、メインイベントは現役プロパンクラシストから電撃参戦を決めて決勝まで勝ち上がった棚田直樹vsBIFの期待の新鋭ショウタとの一戦は、当初の予想を良い意味で外した1R目から互いに前に前に出る大接戦となった。
スタンド打撃、寝技、と攻守目まぐるしい展開。第一ラウンド若干ショウタが優勢の感が否めなかったが、第二ラウンドに入り、棚田のスタンドでの戦い方に変化があった。パンチ主体から時折首相撲からの膝蹴りを繰り出すようになる。強烈な膝蹴りがショウタのボディや顔に入るとショウタの勢いが止まった。崩れたショウタに更にパウンドを叩き込む棚田。レフリーが慌てて止めに入り勝負あり。
会場は大爆発!!棚田道場応援団歓喜。BIF応援団溜息。歓喜と溜息と、一般層からの称賛、スタンディングオベーション。素晴らしい決定戦となった。ここぞと言う場面で意地と強さを見せた棚田。背負っているモノの大きさの違いだろうか。覚悟を決めた男の雄姿がそこにはあった。
そして初代フライ級の燦然と輝く黒のベルトは棚田直樹の腰に巻かれた。室蘭を棚田道場を現役選手ながら背負っている男の雄姿がそこにはあった。
こうしてPFCの2016年度の全シリーズが幕を閉じた。終わってみれば、ライト級新王者誕生、初代ヘビー&バンタム級、そしてフライ級の王者の4王者がPFCに君臨したのである。
王者の居る階級は、間違いなく王者を中心にPFCは回る。トップ戦線を争った各ランカー達も黙ってはいないだろう。また、まだまだ盛り上がっていない階級もある。王者を目指す者はジックリシッカリと吟味して目指して貰いたい。一度の人生どうせ格闘家やってるならベルトは目指して貰いたい。それが、王者、チャンピオンベルト、辛い練習をやって来たことへの最大の褒美なのであるから。。
2016年のPFCはライト級以外でも3タイトルの王者を誕生させ、新たな新鋭も多数参戦、今後を大きく期待出来る新人選手の発掘にもなり、大収穫の年と成りました。
このままの勢いで2017年度、更なるステージの向上を目指して参りたいと思います。大きな希望と大きな感触を胸に。関係各位2017年度もどうぞPFCをよろしくお願い申し上げます。
PFC実行委員会 プロデューサー山本喧一